ユニットバス アパート 塗装 修理 ヒビ 汚れ 修繕
いつもお世話様です。
最近施工させて頂きました現場の施工事例です。
学生向けのアパートの大家さんからお問い合わせ頂きました。
大屋さんが所有する建物の、クロスの張り替えや、フローリングの張り替え、外壁・木枠の塗装と諸々、全般的にリフォーム工事されている中、その元請けのリフォーム会社さんから、「私共では、浴室の再生塗装リフォームも施工出来ますよ。」と、カタログ付きで提案を受けたようです。
大屋さんも、その他の工事の流れもある中で、一緒にという形で依頼に踏み切ったようです。
問題はそこからです・・・。
大屋さん 「あの~先日初めて浴室塗装なるものを施工してもらったのですが、浴室塗装ってなんかこんなもんなんでしょうか・・・?」
私 「・・・こんなもんとは・・・? ・・・どんなもんですか・・・?」
大屋さん 「手でこすると、ザラザラしてポロポロ塗料が取れたりするんです・・・。一度はクレームを出して、再塗装してもらったのですが、ザラザラで結果何も変わらず・・・で。」
私 「・・・。 一度現調させて頂いてから、お話しさせて頂く形でもよろしいですか?」
大屋さん 「構いませんので、見て判断して下さい。」
現調しましたが、何の塗料を吹き付けてあるかは、「目視」だけでは全く判断できませんでした。とりあえずザラザラ、ブツブツでしたので「剥離」は絶対条件。それを踏まえてのお見積りです。
後日、工事契約に至り、塗装したばかりの浴室も、「剥離」から工事スタートします・・・(涙)。
いざ、実際に手を掛け、吹き付けてある塗料を剥し始めてみると、その仕事のやり方が、色々解ってきてしまいます・・・。
塗料を密着させるための足付け(アンカー処理)無し! 非塗装物である(既存の)シリコンシーリングの撤去無し! ベースコート(プライマー)無し! 浴室をきれいに吹き付けるための機械(設備)等のセッティング無し! 見栄え良く、綺麗に養生する「ずく」も無し・・・。
さらにいけないのが、外壁塗装に使用する類の塗料で施工してあり、硬度もなく、水回りに対しての安全性のない塗料を吹き付けてあったために、浴室ドアを締め切ると、施工から数日経過しても、溶剤の溶け出すような臭気が充満し、とても入浴できる状態にならないということ・・・。
少しひどすぎる施工です・・・。 この内容で売り物にしたらいけないと思いました・・・。
(施工前)
写真では、塗装の肌加減はあまりよくわかりません。
(施工前)
(施工前)
剥離作業で、少しとがった刃先で削ると、こんな感じでパリパリ削れてしまいます。密着していません。
柔らかい塗料なので、サンダーをあてるとすぐペーパーが目詰まりしてしまい、手作業と、溶剤(ラッカーシンナー)で剥離するしかありませんでした・・・。丸2日掛かりました・・・(涙)。
(旧塗膜剥離後)
(施工後)
洗い場は浴室専用のシート張り施工です。
(施工後)
(施工後)
大屋さんからは、「これですよ。これ! 私が求めていた仕上がりは!!!」と、大変喜んでいただけました。
何かと時間掛かってしまいましたが・・・。
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浴室は、毎日水に触れる場所ですから、浴室塗装には、「繊細」 「耐候性」 「安全性」を求められたりします。
そういった様々な意味合いにおいてでも、業者さん選びは慎重にされた方が良いのかと思います。