人工大理石 浴槽 修理 再生塗装

更新が滞り気味でスミマセン。皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

 暑さも和らぎつつあり、作業日和なのかもしれませんが、私はと言うと・・・シビアな現場が続きへたり気味(涙)。バイタリティーの強さを求められる日々です。

 「この手の浴槽再生塗装工事は、今後もう手掛けることはないだろうなぁ~。」そんな現場を施工させて頂いたので、ブログで紹介いたします。

 まずは現調。

 

 元請けさん 「これって、直せます???」

 
 私(さかなクン) 「ぎょ、ぎょぎょっ!!!・・・。」

   (水、お湯の破壊力ってスゴイ・・・。)

 
 元請けさん 「ダメですか・・・?」

 
 私 「スミマセン、直せません・・・。交換でお願いします。」

 元請けさんと少しお話しさせて頂いて、帰りました。

 「直せません。」とお伝えした理由は、ちゃんとあります。もしちゃんと直すとしたら、金額的に新しい浴槽を入れ替えるのと同じくらいの費用が掛かってしまうこと。仮に直すとしても、ブリスター内部の水分を完全、完璧に除去しなければならない事。
 ブリスター内部の水分を、熱照射で乾燥・・・?とか、樹脂ライニング層を厚くして閉じ込める・・・?とか、そんなレベルじゃ直りませ~ん。

 <後日>

 元請けさん 「いや~実は・・・、どうしても直してもらいたいんだよね。事情があって・・・。」

 
 私 「事情ってなんでしょうか・・・?」

 
 元請けさん 「あのお風呂、お施主さん自身が作られた手作りの浴室で、色々な思い入れがあって、浴室周りのタイル壊したくないんだよね・・・。」

 (後々詳しく聞くと、少しポロリ(涙)とするお話し。それに浴室の壁には、天然石に削孔して作った立派な彫刻も張られている。これもお施主さん作成。)

 元請けさん 「また、最近体調をひどく崩してしまっていて、もう一度きれいなこの浴室の湯船に、ゆっくりつかりたいみたいなんだよ・・・。」

 私 「・・・わかりました。直しましょう。」

 こういった事情に弱いのもあるけど、思い入れのあるものを長く大切に使いたい。この観点からしても「浴槽塗装」の技術だって、しっかり活躍しなきゃ。

 状態は相当深刻・・・。ドーしましょ・・・。んで、一番の問題のブリスター内部の水分の完全撤去・・・。
 悩んでいたって始まらない。ブリスター層(アクリル樹脂のクリアー部分)の全撤去という、壮絶で壮大な剥離作業を覚悟します(大大大涙)。

 

 
 でも、剥離作業にはいつも心強い、頼もしい仲間がいるから大丈夫~~。「気合い君」と「根性君」と「努力君」。誰にも見えないスクラムをがっちり組んで~。エイエイお~!!!って作業開始。

サンダー、グラインダーの機械類じゃ全く歯が立たず・・・。スクレイパー、皮スキ、己のパワーで必死に削って、丸々二日かかりました・・・(疲)。ちょくちょく「挫折君」が遊びに来ましたが、門前払いしましたよ。

 ブリスター層撤去後。ここから全面ガラスマット使用の樹脂ライニング。そして面出し。

 カラーコーティング後。

 劣化してボロボロだった手すりは、交換不可能だったため撤去しました。

 浴槽再生塗装の日々が続きます。

お問い合わせはこちらまで。0268-71-0083