レジャーホテル 浴槽 膨れ 再生 塗装
谷さんから、「来週2日間、応援頼める?」と。
予定してあった現場は融通がきいたので少しずらし、駆けつけます。
上田を夜中に出発して、2時間程度の仮眠をすまし、静岡県沼津市まで。愛知県経由のため移動距離は550㎞ほど。東名からの富士山を一目眺められることに期待していましたが、行きはどしゃ降り。帰りは夜中。「静岡県にやってきたぞー!」感は、結果0(ゼロ)に等しく・・・(涙)。
現場(レジャーホテルFRA浴槽)の再生工事も壮絶でした。1000単位で施工している谷さんですら、「こんなん初めてや・・・。」と言うような状態。
4層にわたる旧塗膜の撤去。それで終わりと思いきや・・・、マット+クロスを積層した樹脂ライニングの全撤去。
谷さん 「このライニング層、このままじゃあかんよなぁ・・・。」
私 「なんかまずそうですよね・・・。」
谷さん 「まさかここまでとは・・・(涙)。」
私 「見積もり段階で、削って調べるわけにはいかないですもんね・・・(涙)。」
オズモシス現象で長期間水分と接触していたために、樹脂が軟化し放っておけない・・・。きゃー!!!(悲鳴)撤去作業の壮絶さはご想像におまかせ致します。
「ここまで塗り重ねる前に、なんで誰か一人ぐらいまともな施工をしてくれないのだ。」と心の中でブツブツと反芻しながら、谷さんと必死に削りまくります。肌にささる細かなガラス繊維が、チクチク痛み、赤く発疹します(大涙)。
ハードな下地調整から、新たに樹脂ライニング。ベースコート、カラーコーティング、最終チェックまで2日間。その間も予期せぬ問題は続きまーす。(なんだかだんだん変なテンションに・・・)
噴出穴からの水がジワジワといつまでも止まらない・・・。
混合栓取り付け箇所からの水がポタポタといつまでも止まらない・・・。
予定どおりお引渡し出来るだろうかというドキドキ感がおさまらない・・・。
谷さんと二人、食事のこともさして気に留めず、急ピッチで作業を続けました。
最終日、夜の12時を少し過ぎましたが、無事お引渡し。そこから7時間かけて上田に。あれ?作業開始から24時間以上無睡のまま経過してるじゃん・・・(笑)。
今回の浴槽もそうでしたが、下地に問題があった場合、その上にいくら素晴らしい塗料を完璧に吹き付けても、必ず問題が発生します。様々な下地の見極めと、調整に経験の有無が問われるのだと思います。一番地味で、きつい作業なのでおろそかになりがちなんですね。
さすがの谷さんもお疲れのようでした。本当にお疲れ様でした。
谷さん 「これと同じのがほかの部屋にも幾つかあるみたいやぞ。」
私 「ドキドキ・・・・・。」